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佐藤 和三

KAZUMI SATO

株式会社村田製作所
エネジー デバイス&パワーモジュール事業本部
シニアマネージャー

PROFILE

1991年 ソニー映像機器デバイス部門に入社。パワエレ機器設計を経て、蓄電システム事業開発にあたる。2017年9月、ソニーの電池事業譲渡に伴い、村田製作所入社。
2020年村田製作所はRE100に加盟。2050年再エネ100%実現に向け、再エネ推進の全社プロジェクトを推進。

ウマバプロジェクトで実現したいこと

これまでの「省エネ」はもちろん、限りあるエネルギーをいかに効率的に活用するのか、という「活エネ」の考え方が現在、広まっています。電気を適切に、かつ自動的にコントロールする事で、コスト削減や電気代削減につなげていく、ムラタのFORTELIONバッテリーシステムは、そうした「活エネ」に貢献するシステムであり、サイクルが多い使用や瞬時の充放電対応でも長期的に使用する事が可能です。

人工知能(AI)などの技術によって、天気予報やお客様の電力使用状況を把握し、タイムリーに充放電を行う蓄電池システムが普及していくと予想されます。これによりお客様の電力需要をピークカットまたはピークシフトする事で電気代を削減する事と、蓄電池の余剰分をVPP、デマンドレスポンスとして電力市場へ販売する事、「省エネ」と「活エネ」の2種類のサービス対応が可能となります。FORTELIONは充放電を繰り返しても容量の劣化が少ない為、このようなソリューションに最適です。

現在、「身の回りの全てを見える化しよう」という事を掲げ、ムラタの技術開発は進められています。一例として、CO2濃度をリアルタイムで可視化する「AIRSual」が挙げられます。これはセンサで取得したCO2濃度のデータを当社開発のAIなどで分析し、数時間先の換気の必要性を利用者に伝えるものです。

他にも、人の疲労ストレスを可視化する「疲労ストレス計」や農地における土壌の状態を可視化する「土壌センサ」などがあります。これらの製品は、見える化する事が最終目的ではありません。見える化されたデータを活用し、その先の人の行動を変えていく所に誰がお金を出すのか(潜在的なニーズを含め誰が必要としているのか)を見極めることにこそ、新たなビジネスのチャンスがあると考えています。

今まで原因と結果の因果関係を定量化する事が難しかったものに対して、データを「見える化」するという技術を新たなビジネスモデルとして確立しようとした時、そのデータにどのように付加価値を付けて、お客様へ提供するかを想像しなければなりません。当然ながら、当社のリソースだけでは対応しきれない部分も出てきており、異業種企業やベンチャー企業の方々との協業を加速させていきます。

ウマバプロジェクトでは、ムラタの技術をベースとして、しっかりとマネタイズ出来るビジネスモデルを確立していきたいと考えております。

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