2023年10月27日~28 日、第2回 UMABA SDGs ACADEMY(雲海塾)が開催されました。今回の受講者は、第2回の雲海塾には、徳島文理大学の学生8名と、企業や自治体の方13名、合わせて21名が参加しました!
雲海塾プログラム内容
プログラム内容 | 日時 | 講座内容 |
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【第1部】スマート農業を学ぶ | 10月27日(金)9:00~10:30 | (有)樫山農園 場所:小松島市板野町松木1-2 |
11:00~12:00 | スタンシステム(株) 場所:徳島市万代町3丁目5-4 | |
【第2部】 雲海塾・ウマバプロジェクト | 15:00~17:00 | 伊藤徳島県副知事による講義 ウマバプロジェクト会議への参加 |
17:00~17:30 | 次世代型ソーラ―シェアリング関連施設などの見学 | |
18:00~ | 雲海塾メンバー・ウマバプロジェクトメンバーとの交流会 | |
10月28日(土)9:00~12:00 | カードゲーム「2050CN(カーボンニュートラルゲーム)」意見交換会 |
科学的ノウハウやデータ管理を活用する
最先端の「スマート農業」を視察 (有)樫山農園
農業に最先端の機械技術を取り入れた樫山農園さんを視察しました!樫山農園さんでは主にトマトやシイタケ、小松菜などが栽培されています。その栽培や施設内の様子、工夫されている仕組みなどを見学させていただき、収穫後の廃菌床などを堆肥として活用する仕組みなどを学びました。
まさに効率的で循環型の農業の仕組みであると感じました。
農業従事者の高齢化かつ減少化が進む中で、農業に最先端の技術を組み合わせた樫山農園さんの農業スタイルは今までのイメージする農業スタイルとは異なるものでした。
私たちが樫山農園さんを視察させていただいたような形で、もっと多くの人がこのようなスマート農業の現場を見学することができるような機会があることで、農業をより身近なものとしてとらえるようになり、若者も農業を志す人が増えるのではないかと思いました。
稲作における水管理の無人化システムについて学ぶ
スタンシステム(株)
直接に現場に行かなくても画面から写真付きで栽培の記録ができ、水位の自動調整が可能な仕組み、そして生育ステージなどを自動判定するシステムなども備えている機能を紹介していただきました。
私自身は稲作というものを体験したことはありませんが、収穫時期まで予測できるなど、機械で農業を管理するシステムはまさに農業におけるDX化であると感じました!
伊藤徳島県副知事による講義
午後からはウマバスクールコテージに移動し、講義に移りました。伊藤副知事は財務省から出向された方で、来年度の脱炭素に関する国の概算要求についてのポイントをお話していただきました。副知事による講義に参加出来る機会など滅多にない機会で非常に貴重な経験になりました。
令和5年度は「脱炭素に対する実践的な取り組みは少なく、多くの人の意識関心が低かった」が、令和6年度は「実践段階であり、脱炭素への取り組みが地域や企業が主体的に行う地域に根差したものになっている」と、国の脱炭素の取り組みについて等のお話をしていただきました。
また私たちが大学で行っている活動に対してヒントになるようなお話もしていただき、本当に貴重な機会でした。
ウマバプロジェクト会議への参加
ウマバ会議では次世代型ソーラーシェアリング、おすそ分けプロジェクトについての話し合いが行われていました。今までは聞いたりイメージ図でしか見たことなかった次世代型ソーラーシェアリングの視察をすごく楽しみにしながら会議の傍聴をしていました。
持続可能な社会へ近づく大きな一歩だと感じました。雲海塾参加者としてこのような会議の場面に参加できたことは非常に光栄で良い経験となりました。
次世代型ソーラーシェアリングの視察
従来のソーラーシェアリングはいわゆる「地産他消」と呼ばれ、ソーラーで得た電力はそのまま売電されていました。しかし、次世代型ソーラーシェアリングは「地産地消」型であり、得た電力は農業に必要な機械へ使用し余った電量を売る仕組みになっています。今回の視察を行う前までは次世代型ソーラーシェアリングについて知っているだけで見たことはありませんでした。
交流会
今回の雲海塾には学生のみならず様々な行政や企業の方々が参加していました。交流会ではその雲海塾の参加者やウマバプロジェクト会議のメンバーの方々とお話させていただきました!
普段の大学生活を送るだけでは絶対に関わることの無いような方々とお話が出来ました。県外の企業さんがとても多く、徳島の阿波踊りを一緒にしました。トランプなども一緒にやってくださりすごく盛り上がりました。
【2日目】2050カーボンニュートラルゲーム
この2050カーボンニュートラルゲームは「地球上の炭素の流れ」や「カーボンニュートラル・カーボンネガティブ」の意味、「私たち個人が脱炭素に向けてできること」等が可視化でき、脱炭素の重要性が実際に体験できるようになっているシュミレーションゲームです。
2050カーボンニュートラルゲームについては、前回の雲海塾で初めてこのゲームを体験しましたが、今回はこのゲームを運営する立場としての参加でした。どのようにすれば初めてこのゲームを体験する方々にとって、分かりやすく、そして楽しみながら学んでもらうかを考えつつ、自分自身の次の動作のことも考えながら行動していました。
大変ではありましたが、その後の意見交換会では、私自身が初めて体験したときのように、驚きや気づきなどを持ってくださり、そしてゲームを通して脱炭素の重要性の再認識や個人の行動の大切さなど実感してくださった方が多く、私自身も頑張れて楽しかったです。
カーボンニュートラルゲームを体験してみての意見交換会を実施し貴重な意見をたくさんいただきました。終了後は雲海塾メンバーでお昼ご飯を食べて全日程終了です!
全日程を終えての感想
今回の雲海塾では初めて農業の現場を見学しました。そして次世代型ソーラーシェアリングも初めて見ることができました。また、大学のゼミでは「脱炭素を若者に自分事として捉えてもらうにはどのようにすればよいか?」という観点から活動しています。
今回の雲海塾はまさにインターネット検索等から情報を得るよりも“脱炭素”についてあらゆる面から
見て・考えることができる機会になりました。今後、ゼミの活動では、今までの活動を発展しながら続けていくとともに、その枠組みを残し、たくさんの若者が脱炭素に関して興味や関心を持ってくれるようにサークル「文理版デコ活 はじめよう!伝えよう!CN推進研究会」を立ち上げました。たくさんの方にサークルに入っていただけるようにしっかりと今後も頑張っていきます。
今回のレポートは、
徳島文理大学総合政策学部3年廣田優月が担当しました!
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